漢方薬局 美遥

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*薬漬けからの脱出(解離性大動脈瘤、間質性肺炎、腎臓がん、不整脈)
 (86歳男性(長女様のご寄稿))

 86歳の父の介護をしています。 父は、長期で解離性大動脈瘤、間質性肺炎、腎臓がんステージ1、不整脈を患っており、さらに昨年夏、腹部大動脈瘤のステントグラフト内挿手術を行いました。長年、膨大な量の薬が処方されていました。特に血液を固まりにくく血栓を予防するための「リクシアナ」を服用することで、強い薬であるが故に、その副作用として内臓からの出血で貧血となり緊急輸血を行ったり、急な鼻血や皮膚からの出血を起こしたりしていました。

 2021年8月の夏、突然激しい血尿と血便があり、父の体調が急変しました。過度の貧血でした。主治医のいる都立病院泌尿器科の診察を受けましたが、入院するほどの数値ではないという診断で余儀なく帰宅しました。コロナで病院が非常に緊迫した状況だった頃です。翌日も再診してもらいましたが、それでも診断は同じでした。しだいに衰弱していく父を看病しながら一人、家で途方に暮れました。食欲も落ち、自力で立ってトイレに行くこともできなくなり、オムツをして血尿と戦う日々でした。父はみるみる痩せ細っていきました。

 そんな時、お世話になった美遥の井手先生のことを思い出しました。父も私も以前漢方を飲んでいましたが体調がよくなってきたことを理由にしばらくお休みしていたのです。藁にもすがる思いで先生に現状をお伝えしたところ、すぐに電話カウンセリングをしてくださり、状態に合わせて止血と増血作用のある漢方をすぐに処方してくださいました。

 祈るような気持ちで服用を始めて父を見守りました。早くも2日後、父は自分で立ってトイレに行けるようになり、オムツを外しました。日を追うごとに血尿の色は薄くなり、4日後には、ほとんど見られなくなりました。6日後には食欲が元に戻り、シャワーを自分で浴び、2階までの階段も登れるようになりました。この即効性に嬉しさと驚きでいっぱいでした。
比較的安定している今も、井手先生には、2-3週間に1回、リモートカウンセリングをしていただき、父の状態に合わせてタイムリーに処方を変えていただいています。腎機能を改善する処方、血液循環を高め身体を温める処方、動脈瘤の予防のための処方など様々です。特に心臓低下、腎機能低下により足が急激に浮腫むことがあるのですが、それに対する漢方はとても効果的で、翌日には改善が見られます。
8月からの5ヶ月、先生からのアドバイスもあり、漢方を飲みながら介護では身体をあたためることに集中しました。夏でも湯たんぽを使い、さらに「テラスリー」というテラヘルツ波温熱機械を使って1日1〜2時間全身を施術しました。日光浴の時間をできるだけ取るように心がけて、朝食と昼食は庭のテラスでゆっくり時間をかけて食べるようにしました。毎日欠かさず飲み続けた漢方薬が強力に後押ししたと思いますが、父の体の冷えは徐々に改善され、身体の巡りがよくなり、体温も上がってきました。その頃父は、自身の衰えた身体にあきらめの気持ちや死と向き合う恐怖があったと思いますが、身体が変化していくにつれてその感情を素直に受け入れ、前向きになり、自分の力で健康になろうとする気力を持つようになってきたように見えました。

 元気になるにつれて、父の実際の行動・言動にも大きく変化が出てきました。食欲が湧いてきたことで食べたいものを積極的にリクエストするようになり、外出したいと言うようになりました。ネガティブな意識からポジティブに変わることで、行動が大きく変わりました。「いつ死んでもいい」といった言葉はなくなり、生きる喜びや楽しみを見出したようでした。そのターニングポイントが、西洋薬から漢方薬へシフトしたこの時期だったと思います。

 今は、父本人の意志で、大学病院から処方された薬に関しては、一時的に利尿剤を使う程度でその他の薬はほとんど服用していません。ほぼ漢方薬のみの生活になってから5ヶ月経った今月の血液検査では、貧血が改善し、安定しているという診断でした。大学病院の循環器の先生は、自分が処方した鉄分が効いていると今も信じているようですが。

 私が父の闘病・介護を通して気づいたことは、漢方を含む自然の力と素直に向き合い、生活全般を見直して元々人間が持っている自己治癒力を高めることこそが、自立した健康の本質なのではないかということでした。現代の最新医療や西洋的な薬やサプリメントは、即効的に数値が改善し一時的に回復したように見えます。それらの治療が本当に必要な緊急時もあると思いますが、その分だけ肉体的にも精神的にも依存性が高く、根本的な治療といえるのかどうか疑問が残ります。
今回の父の快方のプロセスを通して、処方してくださった井手先生との出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。薬の相談だけでなく、自分の身体を労わり、自分と真剣に向き合い身体の声を聴く、という本当に人間にとって大切なことを教えていただいたように思います。

※ご紹介した内容は経験談であり、すべての方々に当てはまるわけではありません。

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